加速度ピックアップの伝達関数への影響と選定
ハンマリング試験で用いる加速度ピックアップ(加速度センサ、Acceleration Transducer)についてご紹介いたします。ハンマリング試験で計測する共振周波数は、計測対象物が小さくなるほど加速度ピックアップの質量の影響を受けやすくなります。

モデルコリレーションでは、加速度ピックアップの質量によって、解析で求めた共振周波数が実測値に対して大きくずれることがあります。そこで、様々なサイズのピックアップを用意して、計測対象物に合わせて選定するようにします。質量としては、大きいものだと5.4グラム、小さいものだと、僅か0.2グラム(Figure 3.1)の軽さになります。最近ではケーブル一体型の3軸(XYZ)タイプでも1グラムというものがあり、加速度ピックアップは以前に比べ相当軽量化が進んでいます。3軸タイプの普及により、今日では計測作業が大きく省力化されています。