構造物の振動特性を表す「共振周波数(固有振動数)」および「固有モード」についてご紹介いたします。
共振周波数とは

構造物にはもっとも響きやすい周波数(振動数)があり、それを共振周波数(固有振動数)といいます。
たとえば、1秒間に10回の速さで加振されたときはほとんど振動しない構造であっても、1秒間に1回程度のゆっくりとした速さのときは、大きな振幅で振動するものがあります。この場合、1秒間に1回、すなわち「1ヘルツ」が共振周波数ということになります。
固有モードとは

固有モードは構造物が共振しているときの振動形態のことです。つまり共振周波数に対応した振動形態が固有モードです。
固有モードはひとつだけでなく、たとえばFigure 1.1のようなフラットプレート(平板)であれば、曲げ共振(Figure 1.2)やねじり共振といった様々な固有モードがあり、周波数が高くなるにつれて複雑な変形となっていきます。
固有モードは解析でも実測でも求めることができます。解析の場合は「ノーマルモード解析」、実測の場合は「モーダル実験(実験モーダル解析)」です。