零戦の振動 ? - エンジン・プロペラ編 / 約1時間
零戦(ゼロ戦)の開発目標は当時の世界水準をはるかに上回るものでした。特に時速500km以上という未開拓の領域に足を踏み入れたことによって発生した振動問題は零戦の実用化に大きな障壁となりました。そのひとつが機体振動(零戦の振動 ?- 機体編)であり、そしてもうひとつがエンジン・プロペラ系の振動でした。本セミナーではエンジン・プロペラ系の振動問題に焦点をあて、そのメカニズムと課題克服の過程をご紹介します。また零戦の後、本土空襲を阻止すべく開発された迎撃戦闘機「雷電(ライデン)」の振動問題についても併せてご紹介します。振動がはじめての方でも直感的にご理解いただけるよう構成しました。
零戦に搭載された空冷星型複列14気筒エンジンは今日の自動車でも使用されるレシプロエンジンの一種です。このレシプロエンジンやその先に装着されるプロペラの振動特性を知る上で必要な以下の項目についてご紹介します。
・エンジン起振力の釣り合いとバランス
・プロペラの振動
・慣性モーメント(イナーシャ)
零戦のプロペラは3枚ブレードですが、実はその開発は2枚ブレードでスタートしました。途中なぜ3枚に変更されたのか?その技術的背景をご紹介します。また、零戦の後、更に大馬力化、高速化を目指して開発された雷電ではまた新たな振動問題が発生しました。その対策の長期化により大きな成果を上げることなく終戦を迎えるに至った雷電の振動問題とはどういうものだったのか?戦局に影響を与えたとされる技術開発の勝敗についてご紹介します。
講 師 : 株式会社エアロメカ 安藤隆幸
所要時間 : 約1時間
開催場所(会議室等)、プロジェクターにつきましては、お客様にてご準備くださいますようお願いいたします。
開催の様子 / 2017.9.29 / 神奈川県立産業技術総合研究所様主催イベント
「講演内容」
「零戦の振動?-機体編」
「零戦の振動?-エンジン・プロペラ編」
「小中学生向け零戦教室」
[開催リポート(ブログ記事)]
開催リポート#06-2019.10.08 「零戦の振動?-エンジン・プロペラ編」
開催リポート#05-2018.12.07 「零戦の振動?-機体編」
開催リポート#04-2017.09.30 「零戦の振動?-機体編」
開催リポート#03-2017.09.29 「零戦の振動?-エンジン・プロペラ編」
開催リポート#02-2016.08.26 「零戦の振動?-機体編」
開催リポート#01-2015.09.12 「零戦の振動?-機体編」
[関連情報]
メディア掲載情報(朝日新聞社様)
書籍 「零戦の振動」
「零戦の振動」開催の経緯(ブログ記事)
フラッタ解析補足情報(ブログ記事)
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