各種要求性能のバランス
振動や騒音の解析では、シミュレーション・モデルを用いて発生要因を特定し、パラメータ計算によって構造変更案を決定します。ここで問題となるのが他の性能とのバランスです。振動や騒音の対策によって重量をはじめとした他性能への跳ね返りが生じることが多く、苦労して導き出した改善案がトレードオフで却下となることも決して少なくありません。このような問題には構造最適化解析が役立ちます。構造最適化解析を使用することにより、製品を構成する各コンポーネントの連成状態を考慮した最適値を算出することができるため、各種性能を高次元でバランスさせることに役立ちます。