フュエルポンプの低騒音化 – 騒音計測
掲載日:2021年08月13日

左:インシュレータ無し / 右:インシュレータ有り
※E.N.Software社製FFT Waveにより表示
前回の記事でご紹介いたしました新しいブラケットに装着されたフュエルポンプを作動させ、車室内の騒音を計測いたしました。その結果、インシュレータ装着によっておよそマイナス6dB(1/2倍)の騒音低下となることがわかりました。(Figure 6.1) 体感的にも明らかに音が低下したことを実感できましたので、長い道のりでしたが、装着した甲斐がありました。
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今回はフュエルポンプにインシュレータを装着した場合の騒音低減効果を評価することが目的ではあったのですが、その過程でブラケット共振の低さを把握することができました。長期間の稼働によって機器が故障する場合、その原因がそれ自身の共振であるのか、もしくは他の振動や熱にさらされていたからなのかを簡単に切り分けられないケースは決して少なくないように見受けられます。そういった観点から、今回の一連の作業の中で共振面での対策を施せたことの意義は大きかったように思います。
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